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2005.07.27

『決断力』

『決断力』羽生善治(角川oneテーマ21)
将棋には詳しくないが将棋の世界は選択と決断の連続であるということぐらいは想像がつく。
ぼくのように自分に都合のよい子どもの出方だけを予想しているのとは次元が違う。ま、こんなことは言わずもがなのことだけど。

ところでいちばん驚いたのは、時とともに将棋が変わるということだ。
時を経るにつれて将棋の指し方(戦法)が古くなるということだ。

「たえず新しい戦法が考案され、飽きられていく。もしもタイムマシンか何かで二年後に行き、その頃行われている対局を見て帰ってくることができたら、どれほど有利になることだろう。それくらい最先端の将棋は変化し、進歩し続けている」p73
「たとえば、私が十代のころに、よく勉強した形がある。しかし、今の目から見るとすでに古い将棋で、戦術として今の将棋に役立つことはほとんどない。対局でその頃の情報や知識を生かす場面にならない。後輩が見ると『そんな手があったのですか?」と、まるで古典落語に接する感覚なのだ」p132
「つまり、過去にどれだけ勉強したかではなく、最先端の将棋を、どれだけ勉強したかが重要なのだ。ここ一年とか二年とか、本当に短い間にどれぐらいそれを勉強しているかが問われるようになった」p135
「科学技術もそうだろうが、将棋にも時代の水準のようなものがある。時代が進むと全体的な技術も進歩する。特に、この二、三十年は、将棋界は技術改革の渦の中にいる。/たとえ升田先生であっても、先生が現代に姿を現し、今のプロ棋士と対戦したら、それが初めての対戦ということであれば、残念ながら戦いにならない。力をまったく発揮できずに一瞬で勝負がついてしまうだろう」p143

つまりどの世界でも現役でありつづけようとすれば、常に学び続けるしかないのだ。

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