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2005.08.05

第7回 全国国語授業研究大会

第7回 全国国語授業研究大会の参加メモ

1 8月3日、午前10時頃、筑波大学付属小に到着
大会テーマは「国語の学力を向上させる授業とは」-読解力を高める-だ。
ぼくの封筒に書かれた受付番号は651。すごい人数ですね~。(この後、研究授業が始まる前には講堂が一杯になった)
すでに授業案検討のまっただ中であった。
参加者はまず教材文を読んで、自分ならどう授業するかをグループで話し合うもよう。どうやら教材文は『世界でいちばんやかましい音』(ベンジャミン・エルキン作 松岡亨子訳)らしい。

2  研究授業 二瓶弘行氏@筑波大学付属小と4年の子どもたち
教材文を4枚に分けて「発端」などを確認しながら教師が読んでいく。3枚を読み終えた後、問う。
「クライマックスはどうなると思う?」
まず、心内対話をさせる。これは個人思考だ。次にペア対話をさせる。隣の子と話し合うのだ。その後「全体対話に入ります」と全体の話し合いに入る。

「続き読みたい?」「続きは2学期です」と教師。
「え~っ」と子どもたち。ここらのやりとりは絶妙。

3 授業の協議会
氏は言う。
「ある文学作品を学習材にして、子ども達に教えるべきはその作品の「確定された主題」ではない。その作品が持つ「内容価値」でもない。まして「思想」ではないと思う。/教えるべき中心は、「作品の『言葉』を詳しく検討し、自らの作品世界を創造する力」であると考える。この力こそ、文学作品の「読解力」ととらえたい」(指導案より)
そのために「6つの点と4つの場面で作品の全体構造を把握する」ということを大事にされているようだ。
ここで言う「6つの点」とは「冒頭・発端・クライマックスの場面の始まり・クライマックス・結末・終わり」である。「4つの場面」とは「導入場面・展開場面・クライマックス場面・終結場面」である。
でも、これって「読み研」とか「分析批評」とよく似たところがあるじゃない。それならそうとなぜ指導案などに明記しないのだろうと「?」に思っていると、学級の実態に合わせるためにご自身が学ばれたものを(アレンジして)使っているとの説明があって納得。
やはり「国語の○○力」のように、「力」が入ったテーマになると「読み研」方式か「分析批評」なのかな、なんて思った。

筑波附属小は3年間組みかえなしの持ち上がりだそうだ。なので、3年後を見越した指導ができそうだ。(分析の)観点を教えるのに急がなくてもいいのだ。

4 テーマ別分科会
高学年文学教材の部に参加。

5 8月4日、2日目
二日目の授業の教材は説明文「千年の釘にいどむ」。授業者は増田篤彦氏@近畿大学附属小。

教師「形式段落1のキーワードはなに?」
(略)
教師「形式段落3のキーワードを考えていこう」
子供「薬師寺」
子供「大がかりな再建事業」
子供「何十年もかかる大事業」
子供「薬師寺と大がかりな再建計画をあわせて、薬師寺の大がかりな再建計画」
子供「古代の建て方とできる限り同じ建て方…が中心で…」
教師「いちばん簡単な言い方をしたら何だろう?」
子供「薬師寺」
子供「古代と同じ」
子供「古代の薬師寺を再建する
教師「かぶった言葉は?みんな出てきた言葉は?」
子供たち「薬師寺」「再建」
のように授業が始まった。
途中、
子供「古代の人々に負けないもの」
子供「釘を作る鍛冶職人に至るまで。そういうことがないと白鷹さんが出てこない」
子供「でも、今段落のキーワードをやってるから白鷹さんと関係ない」
子供「一流の職人たち」
子供「古代の人に負けないもの、って前に出ていて省略している」
のように形式段落のキーワードを考えている子と意味段落を考えている子の意見が交錯した。

6 授業の協議会
・要点をまとめるまとめ方をまず教えるべき
・この教材は要点指導のためにふさわしい教材か
・この題は「千年の釘に挑む」でよいのか。と考えるとこの文に書いてあることと書いてないことが分かる。
などなど。
疲れました。

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