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2005.08.13

『「ダメな教師」の見分け方』

『「ダメな教師」の見分け方』 戸田忠雄(ちくま新書)
著者は公私立高校の教師や管理職のほか塾や予備校の責任者も歴任している。その経験をもとに書いている。だから小学校のことにはマッチしないところもある。例えば「研究授業」についての見方がそうだ。p142
しかし「あるあるこういう考え方」p31とか「いるいるこういうセンセ」p108というところがいっぱいある。

本書の主張は「学校教師を世間並みに教育成果に対して評価する必要がある」である。
保護者がぼくのことややり方をどう思っているかは1年ほど遅れて入ってくる。でも、これは結果オーライの時だけだ。結果オーライでなければ耳には入ってこない。
多分あと10年はこの仕事を続けるだろうから、自分を客観的に見られるようにしておきたい。せめて自分の授業のことだけでも。

「閉鎖的な集団のなかにいて『センセイ』と呼ばれ続けているうちに、井の中の蛙になって自己評価だけ肥大化してしまう。狭い学校の中では先生かも知れないが、保護者は『子どもを人質』に取られていると思えばこそ、言いたいことも手控えているのです。なかには心ならずも迎合し、なるべく教師のご機嫌を損ねないように下手に出ている」p108

「会社員はどんな職業につくかというよりは、どんな会社に入るかに関心を持っています。よくいわれるように就職というよりは「就社」です。学校教師はどんな学校に入るかではない、いわゆる「就社」ではなく教職という職業に文字通り「就職」するのです。教師は会社員のようにゼネラリストであるより、むしろスペシャリストです。教職として教えるプロだからこそ、その技を競うのは当然で、競うことにより技も磨かれる。競わなければ劣化するのみです。/よく教育に競争はなじまないと言いますが、幼い子どもに競争を強いるのはよいことではありません。だから子どもに対しては競争の低年齢化や過剰競争は避けるように、大人は知恵を出すべきです。しかし、教師は大人ですしスペシャリストだから、むしろ競争して技を磨いてもらわなければ児童生徒のためになりません。子どもに競争させることと、教師に競争させることは別問題です」p265

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