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2011.01.03

『立花隆 がん 生と死の謎に挑む』立花隆

『立花隆 がん 生と死の謎に挑む』立花隆(文藝春秋)

断片的に知っていた「がん」の知識を修正&整理してくれる本。
もちろん新たな知識を得られる。

「日本人の二人に一人はがんにかかり、三人に一人はがんで死」ぬのだそうだ。
繰り返し出てくるフレーズだ。

がんは遺伝子のコピーミスから発生する。正常細胞の裏切りなのだ。

そして、自身の細胞の病気だから、一人一人のがんは全て違っている。
一口に肺がんと言っても、肺にできたがんだから肺がんと言うのであって、Aさんの肺がんとBさんの肺がんは全く違うのだ。


「冷静に見れば、人類ががん克服に向かって一歩一歩進みつつあるというよりは、がん克服がなぜかくも困難なのかがようやくわかりつつあるというのが現実です」p94

「連載手記を通して、また、番組の取材を通してわかったことは、人間は、生きることそれ自体によってがんを育てており、がんから逃れられないということです」p165

11年前に亡くなった同級生が
………………………………………………………………………………
「がん」がいた。

おなかの中に「がん」がいた。
手術室の中でみんなとってしまったはずだったのに。
目に見えないやつはおなかの中で育ってしまった。
薬をくれても、気力で闘っても、そいつは消えない。
私の体にがんがいた
(後略)
………………………………………………………………………………
と綴ったように。

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