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2017.04.17

それっていつまで

【「きのくに國語の会」教育随想の原稿その一】
2月の終わりに「示範授業」を見た。(日程説明のプリントに「示範授業」と書かれていた)6年生の3学期である。
この学級では誰かが発言をするとみんなが拍手をするようになっているらしい。初めの頃は拍手はなかったが、しばらくすると普段通りにか拍手が出始めた。
授業者は言った。「拍手があると勇気づけられますね」
それからずっと誰かが発言する度に拍手があった。発言、拍手、発言、拍手…である。
私には子どもの発言の間の悪さが気になった。拍手が終わるまでは次のことを言えないのだ。(その子たちにとっては、それが日常のリズムになっているのだろうけど)
この学級では、侃々諤々と子どもたちの意見が飛び交う授業は難しいだろうと感じた。

「うん、うん」「へーぇ」と相づちをうちながら、体の向きを変えて友達の発言を聞く授業を見ることがある。一言も逃さず聞き取ろうとしているように見える。
 だが相づちをうたなくても、体の向きを変えなくても聞けるものなのだ。
形式的な「うん、うん、へーぇ」をやり続けていると、本当に心が動いたときの驚きの声が埋もれてしまう。
一年間の授業の中では教室にだけ見られる不自然な形を取り入れる時期もあろう。形式を強いる時もあろう。しかし、いつまでそれをするのだ。どうなればそれをやめて次の段階に進むのか、という見通しを持つことが必要だ。その基準があるからこそ、目の前の子どもの現状を把握し評価できるのだ。
教育という営みは、それを必要としない人間に育てていくものなのだから。

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